入谷南小統廃合 NEW!!

 

  子どもたちのためにならない入谷南小の統廃合
 

 

5月7日、入谷小・入谷南小学校を存続させる会(代表―横田敏夫)は入谷地域で住民集会

を開き、六月議会にむけて請願署名と議員要請行動を行うことを決めました。

集会は入谷南小学校が平成9年度、10年度の2年間にわたって小規模校の教育研究「よりよ

く『生きる力』もって21世紀豊かに生きようとする児童の育成」をという研究紀要を学習、

昨今の「青少年犯罪やいじめ、不登校」など教育的観点からも小規模校である入谷小・入谷南

小学校の教育実践から考えても統廃合はすべきでないという意見で一致、署名運動を旺盛に

展開することを確認しました。

 また、足立教職員組合の経験からも統廃合された西保木間小学校で混乱が起きた例なども出さ

れ、住民合意のない統廃合に反対することを確認、区教委が一方的に既成事実をつくろうと

して「統合協議会」を発足させているが、この会議の公開を求めていくことなどを決めました。

 小規模校としてのよさは文部省の付属機関であるベネッセ教育研究所顧問の高階玲治さんから

入谷南小学校が評価されていることが紹介されました。

 

 

   

 

 

入谷南小学校は96年、97年の二年間、区教育委員会から小規模校の研究指定校として

「教育研究」を実施、全国的にも教訓となる「教育研究」を発表しています。それによると

@全教師と子どもの関係が密になり、校長先生をはじめ全教師が子どものことを知っている。

学習が遅れている児童への個別指導がしやすい。

A異年齢同士の子どもの関係が密になる。様々な全校行事を通じて全学年の交流が深まり、

社会性もついてくる。

B児童一人一人が「主人公」として「個性」を発揮できる。

 教育は子ども同士、教師と子ども、地域と学校が連帯して人間として成長を保障するものです。

小規模校、過小規模校の教育のメリットを正しくみることも大事です。

C授業や行事の計画が立てやすい

D全校行事や学習活動の際に速やかに集合、活動、解散をすることができる。

 

    解説ーこうした取り組みは児童にとって行動的、実践的な取り組みである。主体的に学習

しようとする態度や相手を思いやる心。共によりよい生き方を模索しようとする心情を育て

られる。教科の枠にとどまらない内容を含んだこれらは全人的な力、総合的な力、いわゆる

≪生きる力≫を育てることにつなかっていくと考える。

 ※へネッセ教育研究所顧問 高階玲治氏

 今の子は指示まちであり依存型の子どもが多く、自ら決定できないなど社会性や忍耐力

が足りない。そのためにも児童の発表の場を持つようにする。また、企業ではお客様、

一人一人のオプションに応じている。教育でもワンツーワンの指導が大切である。

 

30人学級の実現こそ緊急課題

 

30人を上回る集団では一人一人の子どもの成長に応じたきめ細かな授業が出来ないこと

は明らかです。

5月18日の朝日新聞によると文部省の国立教育研究所が学級崩壊と一クラス人数が40人

 

 

 

に近いほど、学級崩壊が多いことが明らかになったと報告しています。

「一学級25人以下になると、急速に学力が伸びる」という国際的な研究もあります。

(コロラド大―G・スミス教授)アメリカでは98年度から教員10万人を増やし、小学校

低学年の学級規模を18人にしました。

30人学級が実現すれば、「学校が余るどころか小学校で23校、中学校で8校の学校が

足りなくなって」しまいます。

現計画を進めることは将来に禍根を残すことになりかねません。40人学級を前提にした

学校統廃合計画はただちに、廃棄すべきです。

 

 

   

 

 

  区教育委員会の計画によると入谷南小学校と統合するのは入谷小学校になります。

その場合、入谷南小学校に通っていた児童はすべて、首都高速道路下の都道113号線

を横断して入谷小学校に通うことになります。

  入谷7丁目の南端から入谷小学校まで1450メートルもあり、小学校の低学年に

とっては重い負担となります。

 

 

 

 

入谷南小学校
関係者の声

 

 

 

 

 


角丸四角形: 区長さんが変わったとたんという気がします。
入谷地区は区画整理で私たちの土地を提供してつくった学校です。区が勝手に統廃合するなんておかしいよ。
地元の話し合いが必要だと思う。もし、統合するなら入谷小学校の施設をよくしてほしいし、南小の跡地には地元で使える施設にしてほしいなあ。(町会役員)
角丸四角形:  他区から引っ越してきて、入谷南小学校に子どもを通わせてよかったと思っています。
いじめもなく、先生がきめこまかく指導してくださるので、子どもは生き生きと学校に通っています。
 児童が少なくなったといっても100名もいるではありませんか。しかも、危険な通学路を通わせるのは心配です。(一父母より)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちの通学の安全確保を担ったきた学童擁護員を2002年には全廃するという

方針をとっているのが区教育委員会です。

本当にこんなことで大丈夫なんでしょうか。はなはだ疑問です。

しかも、関係者の説明会で、学童擁護員の全廃という区の方針を明確にはしていません。

まず、統廃合ありきです。跡のことはそれからという姿勢です。

入谷南小学校の統廃合について、これが本当に子どもたちの発達、成長にとってよくない

ことは明らかです。区民運動でこの統廃合計画をやめさせましょう。

 

 

入谷南小学校児童数の推移

 

 

 

 

 

96年度

97年度

98年度

99年度

2000年

2001年

1年

18 (1)

12 (1)

20 (1)

16 (1)

22 (1)

16 (1)

2年

21 (1)

16 (1)

11 (1)

20 (1)

16 (1)

22 (1)

3年

27 (1)

21 (1)

17 (1)

13 (1)

20 (1)

16 (1)

 4年生

22 (1)

25 (1)

20 (1)

16 (1)

13 (1)

20 (1)

5年生

26 (1)

20 (1)

24 (1)

21 (1) 

16 (1)

13 (1)

6年生

31 (1)

27 (1)

20 (1)

24 (1)

21 (1)

16 (1)

合計

145(6)

121(6)

112(6)

110(6)

108(6)

103(6)

 

 

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